ライトな記事を更新中|暮らしポスト

重曹の特徴と掃除での活用の仕方

重曹

掃除をしていてふと思うのですが、専用洗剤の数ってかなり多いですよね。各社メーカーが家の中の場所や用途ごとにあらゆる製品を展開するので、掃除用洗剤を揃えるのも大変です。

そんな煩わしさから解放されたくて、掃除の汚れを落とす原理を知って根本的な素材だけで掃除ができるようになろうと思いました。

掃除や調理など家の中で幅広く使える重曹。そんな万能アイテムともいえる重曹の特徴や掃除への活用の仕方を紹介していきます。

重曹の6つの特徴

重曹の特徴

重曹は自然の鉱山や海に含まれる天然物質です(人工的にも作れますが)

環境に優しい素材なのでエコ掃除として注目され、食用や体のケアにも活用されています。

ホームセンター等で手軽にかつ安価に入手できるので、専用洗剤を揃えるより重曹掃除に徹するほうが経済的でもあります。

弱アルカリ性で水には溶けにくい

重曹のペーハー

重曹の最も大きな特徴の一つが弱アルカリ性を示すこと。

弱アルカリ性は皮脂や油といった酸性の汚れを中和して落とす働きがあります。家の中の汚れを落としたり、美容目的で肌の皮脂を抑えるのに使われることがあります。

汚れを落とす仕組み

重曹が酸性物質と出会うと、相手物質を水溶性の塩に変えながら二酸化炭素と水を発生させる働きがあります。これが酸性の汚れをソフトに中和して安全に洗い流してくれる仕組み。

水だけでは落ちない汚れも重曹を使うとスルリと落ちることがあります。また、殺菌効果までは期待できませんが、穏やかな制菌効果もあるといわれています。

重曹は水に溶けにくいのも特徴の一つ。同じ弱アルカリ性を示して掃除によく活用されるセスキ炭酸ソーダは、重曹と対照的に水に溶けやすい性質です。しかし重曹も水に全く溶けないわけではないので、重曹スプレーとして使われることもあります。

濃度は0.1~1%程度が使用しやすく、目安としては200mlの水に対して小さじ半分くらい。重曹はたくさん使えば洗浄力が上がるわけではないので注意してください。

水に溶けにくい性質から、掃除後に重曹の白い跡が残ることもあります。しっかりと水ですすぐか、クエン酸やお酢などの酸性液体で流すと重曹残りもなく綺麗に掃除が済みます。

軟水化作用がある

重曹風呂
重曹風呂

重曹には水道水に含まれるカルシウム、マグネシウムといったミネラル成分を包み込んで、掃除に適した軟水に近づけてくれる働きがあります。

軟水は刺激が少ないので、洗顔や化粧水として使用すると肌への負担が軽減されます。たまに重曹風呂をつくるのですが、湯触りが滑らかになるのも納得できます。

重曹とバスタオル 入浴剤よりも経済的な重曹風呂の作り方と、肌への効果効能まとめ

軟水のほうが硬水に比べて水自体にも洗浄力があるので、重曹が掃除とも非常に相性が良いのがわかります。

発泡作用がある

重曹の発泡作用

食用として使われるいわゆる「ベーキングパウダー」からも想像しやすいように、重曹には発泡作用もあります。

  1. 酸性物質と反応させる
  2. 熱と反応させる

どちらかの条件で発泡して炭酸ガスを発生させます。

この性質を利用して人の手の届かない排水管の掃除や、衣類の染み込み除去などに活用できます。無論、料理の膨張作用として焼き菓子に入れるのもこの発泡作用のおかげですね。

揮発性がなく無臭

重曹の保存容器

市販の専用洗剤はやたらと香りづけされていますが、個人的には一切においのない重曹のほうが使いやすいです。

しかし熱を加えたり酸と反応させて炭酸ガスが発生したときは、わずかに匂いがあります。臭くはありません。

また揮発性がないので重曹で掃除した場所はしっかりと水拭きをして、重曹が残らないようにします。

吸湿・消臭作用がある

トイレの棚

重曹は無臭であると前述しましたが、その一方で周囲の臭いを吸収してくれる働きがあります。

吸湿性にも優れてるので靴箱、トイレ、冷蔵庫などあらゆる場所に乾燥剤として置いておけますよ。

悪臭成分はもともと酸性なので、重曹がそれを中和して消臭してくれるわけです。

研磨作用がある

重曹で研磨する

水溶性の柔らかな結晶が集まってできている重曹は、水と合わせると粒子の角が取れて丸くなっていきソフトな研磨効果を持ちます。磨くものの表面を傷つけずに汚れだけを取り除いてくれるのです。

油汚れや軽い焦げ付きなら重曹の研磨作用により落とせます。ひどい焦げは水と一緒に加熱して焦げを浮かせてから取り除きます。カップの茶渋も汚れを分解しながら、ソフトに取り除けます。

美容においては重曹のやわらかな結晶構造がスクラブ作用として、肌を傷めずに毛穴の汚れや黒ずみを取り除く効果を発揮します。

重曹には3つのグレードがあります

重曹のグレード

純度と粒度によって主に薬用、食用、工業用の3つのグレードに分けられます。

家庭で使うなら基本的に食用の重曹を選んでおくことをおすすめします。

薬用としての重曹

スキンケアなど肌に直接使用する場合は、必ず薬用か食用の重曹を使用してください。

粒子が細かく、余計な不純物が入ってないので安心して使えます。

食用としての重曹

一般的には食用の重曹を使用しておくのが安心です。

万が一口に入れても問題ありませんし、美容・料理・掃除とすべてで活躍する万能アイテムになります。

価格も安いので普段使いに最も適しています。

工業用としての重曹

重曹を掃除用として割り切るなら、工業用のものを使ってもいいでしょう。

重曹を掃除に活用する

重曹をソファの掃除に活用
重曹でソファのにおい取り

エコ掃除、自然派掃除なんていわれるのかもしれませんが、専用洗剤がなくても重曹さえあれば広く掃除に活用できます。

重曹粉末を振りかけて使う

重曹を振りかける

一番オーソドックスな使い方で、直接汚れている場所に振りかけてブラシや布巾でこすります。

穴あきボトルなどに詰め替えると振りやすくて便利ですよ。ただし粉が固まるので湿気には注意してください。

重曹を振った場所にクエン酸水をスプレーすると、重曹の中和効果による汚れ落としと発泡効果で効率よく掃除ができます。

重曹ペーストにして使う

重曹をペースト状にして使用

重曹に少量の水を加えてペースト状にします。ペーストの固さは水の量で適度に調節してください。

ペーストが汚れに密着して油脂やたんぱく質を分解し、研磨効果も上がるのでガンコな汚れを落とすのに向きます。ペーストを塗り込んでラップをしてから、しばらくおいとくとより効果的です。

水に溶かしてスプレーして使う

重曹水をスプレーする

重曹を溶かした水をスプレーボトルで散布すると、広範囲の汚れを落としたり衣類の臭い取りなどに活用できます。

重曹は水に溶けにくく容器の底に沈殿しやすいので、よく振ってから使ってください。スプレーの口が目詰まりすることもあります。

https://hitomaga.design/wp-content/uploads/2019/08/alpaca1.png

ちょっと勝手が悪いので僕はあまりスプレーにして使うことはないです。

重曹水は1週間程度の保存がききますが、水に溶かしたらなるべく早めに使い切ったほうがいいでしょう。

お湯に溶かすとアルカリ度がアップ

重曹にお湯を注いでる様子

熱と反応させることで発泡するのですが、アルカリ度が増すという効果もあります。

重曹を加えた水を沸騰させれば、黒ずんだ鍋もピカピカになります。

普段の重曹掃除でも、水ではなくお湯を使うと汚れ落ちもよくなります。

消臭目的で

冷蔵庫内の重曹

吸湿・消臭効果を利用して、容器に入れた重曹を放置しておくだけでOK。

ほとんどの悪臭の原因は酸性によるものなので、基本的に重曹による消臭は効果的です。

ゴミ箱内に振りかけたり、靴箱、冷蔵庫、トイレに置いておきます。カーペットやソファなどの布製品には、重曹を振りかけて時間をおいてから掃除機で吸い込むと臭いも吸着してくれてます。

吸湿目的で脱衣場や冷蔵庫に置いた重曹は表面から固まってくるので、時々かき混ぜてください。

吸湿、消臭効果のなくなった重曹はそのまま掃除用にも再利用できます。

重曹の保存方法

重曹は密閉容器に入れて湿気を避ければ長期保存可能です。

購入時はチャック付きの袋に入ってることが多いので、袋のまま保存しても大丈夫です。

しかし普段の使用に不便なので、容器に移し替えるのをおすすめしますよ。よほど湿度が高い部屋でなければ完全密閉容器でなくても大丈夫です。

重曹水なら1週間程度、重曹ペーストは保存できないのでその都度必要な分を使うのがいいかと思います。

重曹の使えない場所

重曹の使えない素材

用途が広く便利な重曹ですが、中には使えない素材もあります。

  • アルミ製品
  • 木製品

これらは重曹と相性が悪くシミや変色の原因にもなります。

木製品は樹脂加工されていれば大丈夫ですが、天然の木製家具などには控えたほうがいいでしょう。

【コラム】重曹のルーツ

トロナ鉱石

重曹は正式には「炭酸水素ナトリウム」と呼びます。日本では昔、炭酸水素を重炭酸、ナトリウムを曹達としていました。それが略されて重曹となっています。

この重曹は人間の体内にも含まれており、体内で汚れを受け止める弱アルカリ性を保つ働きをしています。体内の浄化槽のような役割ですね。

海や古代の地層にある重曹が人間の体内にもあることが分かったのは18世紀ころ。それから人工的に生産して消費されるようになったのは19世紀半ばから。

重曹の歴史は200年にも満たないくらい浅いのですが、今や医薬、食用、工業用、農業用とかなり広く活用されています。

原料はトロナ鉱石を地中から取り出して精製しています。人工的に作るには食塩を電気分解して苛性ソーダを作り、それに二酸化炭素をくっつけて製造しています。

日本ではトロナ鉱石が取れないので、国産の重曹となれば後者の人工的なものになりますね。アメリカやオーストラリアの重曹は天然のものから精製された天然であるものが多いです。

7 COMMENTS

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です