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【トータル・リコール劇場版】現実か、書き換えられた記憶か。主人公と鑑賞者を混乱させる仕掛けがすごい

トータルリコール劇場版

この記事は映画好きの外部ライターに執筆していただきました。

2012年に公開された『トータル・リコール』は、フィリップ・K・ディックの人気SF小説『追憶売ります』を映画化。アクション大作『ダイハード4.0』のレン・ワイズマン監督がメガホンを取りました。

この物語は過去にもポール・バーホーベン監督によって映画化され、そのショッキングな映像描写が大変話題になりました。これに対して本作品は、より原作に忠実に製作されています。

サイバーパンクなディストピア描写と、華麗なアクションの融合がこの映画の見どころと言えるでしょう。

あらすじ:人類の二極化が進み、貧富の差で地球が分断された近未来

出典:映画.com

近未来、人類は自らがもたらした化学戦争のおかげで地球の環境を汚染してしまい、地球上のある一部分にしか住めなくなる。

1つはちょうどイギリスに位置する都市「ブリテン連邦」、もう1つはオーストラリアに位置する「コロニー」だ。

貧富の差の二極化が激しく進み、人々が住む場所も分断されていった。これにより裕福層はブリテン連邦に住み、貧しい人々はコロニーに住むこととなる。

主人公ダグラスは、コロニーに住む貧困層の一人。しかし妻のローリーは、貧しいながらダグラスとの生活に満足しているようだ。

ダグラスたちのような貧しい人々は、ブリテン連邦とコロニーとをつなぐ高速巨大エレベーターに乗り込み、地球の裏側で仕事をもらう。毎日がその日暮らしのような生活。

そんな人々の苦悩を紛らすためか、巷では記憶を売ることを商売にしたリコール社のサービスが流行る。ダグラスはついこれを試してみたくなり、リコール社に足を踏み入れてしまった。

いざリコール社の椅子に座り夢を見る段階になると、ダグラスに思いがけない異変が起こり…。

考察:現実と夢の境が難解で、鑑賞者すらも混乱させる構成

出典:映画.com

ダグラスはリコール社で「現実と重複する記憶はオーダーできない」と忠告されます。

そこでスパイに憧れている「スパイになる夢」をオーダーしますが、その直後に大混乱となりました。なぜなら彼はスパイだったから…。

このことを知らなかった彼は動揺し、大パニックに!その後味方だと思っていた妻は、鬼の形相でダグラスに襲い掛かりました。このあたりから物語は一気に加速し、以後ノンストップのアクションが続きます。

ローリーという妻がどこまでも悪女であり、華麗なアクションでしつこくダグラスを追い続ける姿には呆れさせられます。

リコール社の出来事以降、観ている側は主人公らと同じ目線で現実と夢の間をさまようこととなり、どこからどこまでがダグラスの夢で何が現実なのかが分かりにくい展開になっていきます。一度の鑑賞では物語の全てを把握しきれないという意見も見受けられるでしょう。

全体的には原作特有の「難解であるが、同時に情緒も感じられる」SF映画と言えるかもしれません。

腕にはめこまれた携帯電話など新しさが感じられる表現も盛り沢山ですが、バーホーベン版よりは個性がないなどの意見も見受けられ、賛否が分かれるところです。しかし個性が抑えられている分、原作に忠実な映画を観たいのであればこちらの方がおすすめです。

優れた世界観の描写に引き込まれること間違いなし

出典:映画.com

この映画はディストピアの視覚的表現が大変優れており、随所にバーホーベン版トータル・リコールへのオマージュと思われるシーンが散りばめられています。

例えば乳房が3つある娼婦の登場や、検問所のシーンなどがそうです。SF映画ファンなら観ておきたい1作品と言えるでしょう。

また戦争後の近未来という時代設定ですが、ブリテン連邦とコロニーとの都市の対比が上手く描かれているのも魅力的です。特に貧困層の人々が住むコロニーの夜の街の描写は、ブレードランナーを思い起こさせられるものがありました。

またフォールと呼ばれる巨大エレベーター内の内装や、ロボット警察の群れなどにも注目です。これらはネオンの蛍光色が光るコロニーのサーバーパンクな夜景とは異なり、白や薄いブルーを基調とした映像表現となっています。

このような景色の中に、コリン・ファレルやケイト・ベッキンセイルらの刺激的なアクションが加わることで、より見応えのあるSF作品に仕上がっていると言えるでしょう。

劇場版に追加された小話

出典:映画.com

本作品には劇場版に12分ほど追加された、ディレクターズ・カット版が存在します。

ディレクターズ・カット版には何と顔を変える前のダグラスのホログラムとして、イーサン・ホークが出演しています。ほんの少しのカットですが、こちらも併せて鑑賞すると、よりこの映画が楽しめるのではないでしょうか?

総評:SF映画好きなら外せない映画

出典:映画.com

この映画はノリノリのアクション映画が好きな方や、原作小説のファンなど多くの人に受け入れられる作品でした。

また、『マイノリティ・リポート』や『ブレードランナー』などのSF映画の表現を好む方には特におすすめです。もしも機会があれば、ぜひご鑑賞ください。

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谷口有威

作りこまれた世界観は見て楽しい。難解な記憶と現実の行き来が脳を楽しませる。

SF感満載の王道ストーリーですね。

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タイトルトータル・リコール劇場版
公開年2012年
ジャンルSFアクション
監督レン・ワイズマン
主演コリン・ファレル
主要人物ケイト・ベッキンセイル
ジェシカ・ビール
ジョン・チョー

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